1. 事業名
飲酒後の体調を良好に保つサプリメントの開発とその実証試験
2. 事業内容
① 呼気アルコールチェッカーを用い、飲酒後のVESPA飲用によるアルコール代謝(分解)時間変化の実測
② 市場に流通しているいくつかの携帯用呼気アルコールチェッカーの性能を比較し、その信頼性の評価をする
③ 事業の進捗状況を随時ウェブサイト上で公開する
3. 計画に至る背景
① ベスパ愛用者の声
当社のベスパシリーズは、スズメバチ抽出液のアミノ酸(ペプチド態)を主成分とした商品であり、1994年発売以来長年にわたり国内外の多くのアスリートから支持されてきましたが、愛用者の一部からは「飲酒後にベスパを飲んで寝れば、翌朝二日酔いになりにくい」という感想が以前から多く寄せられていました。
しかしながら現時点で、スズメバチ抽出液が飲酒後の体調を良好に保つのに役立つという具体的かつ学術的な裏付けは未だになされていません。
② 現象からの推考
スズメバチの幼虫が分泌する栄養液の研究から、スズメバチの栄養液のマウスへの経口投与により、肝臓におけるTCAサイクルが活性化され、血中の脂肪酸が優先的に分解し、運動エネルギーとして燃焼されることは分析によって明らかになっています(理化学研究所阿部岳研究員の論文 1992年6月発行 理研ニュースNO.131掲載)。
同様に、肝臓におけるアルコール分解の際、VESPAの良好な働きを示すことができれば、アルコールによる種々の被害の軽減、または防止を図ることが可能になると考えられます。
③ 飲酒がもたらす多くの問題
アルコールによる健康被害や経済損失(医療費、死亡費用、有病費用、自動車事故の経済的損失額(物的損失額)等)は約4兆1,500億円(※1)と試算されています。
※1「アルコール関連問題の社会的損失の推計」鳥取大学医学部環境予防医学分野 尾崎 米厚による
http://www.kurihama-med.jp/branch/pdf/alyobo_pr_235.pdf
4. 実施の内容
a. 試験手順・試験数・留意点等の作成と、それらに対する専門家からの評価
b. 実施機関・地域等の選定
c. サンプル試験実施と試験結果の評価
d. 上記試験を競合商品(ウコンの力・へパリーゼ等)についても同時に実施し、結果を比較する。
① 呼気アルコールチェッカーの選定
a. タクシー及び運送会社等での使用が多い業務用機種を選定し、基準機とする
b. 低価格で携帯に適した3~4機種の精度を上記基準機と比較し、試験機とする
② 呼気によるアルコール代謝時間変化の実測
5. 既存・競合商品との比較
二日酔いの軽減や酔いが早くさめるといったイメージで販売されている商品としては、「ウコンの力」や「ヘパリーゼ」などがあり、また飲酒関連市場向けではないのですが、前述のスズメバチ抽出液に着目した「ヴァーム」などの商品が販売されています。
これらの商品と比較すると、本事業で開発・製造・販売する商品は以下の特徴を備えており、高い競争優位性を有するといえます。
① 原材料の違い
競合・類似商品としては、下表の商品が代表的なものと考えられる。
「ウコンの力」「ヘパリーゼ」「カンゾコーワ」は飲酒に関わる市場をイメージして販売されており、主原料はウコン、肝臓分解エキス、化学合成アミノ酸等である。
スズメバチ抽出液の効能に着目した商品である「ヴァーム」はスポーツ市場を対象にしており、また、その主原料は化学合成アミノ酸類で、合成甘味料など添加物も数多く含まれている。
これらの商品に対し本事業で開発・製造する商品は、原材料として「はちみつ、スズメバチ抽出液、生ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミンC、クエン酸」のみを使っており、化学的に合成されたアミノ酸や合成甘味料等を使用していないため、顧客の安全安心志向に適うものである。
スズメバチエキスを主原料にして飲酒の害の軽減に着目した商品は全国的に見ても極めて少なく、独自性が非常に高い。
② 実績を有する製品力のさらなる有効活用
ベスパスポーツサプリメントは、天然スズメバチ抽出液(スズメバチから抽出した栄養液)をはじめ、ローヤルゼリー、プロポリス、ハチミツなど、ハチ社会の食物連鎖の中の天然原料の全てをバランス良く配合しています。
糖質による運動エネルギーを温存したまま、体内に貯蔵されている脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に変換することで血液中の乳酸の生成を抑制し、運動能力や持久力の向上に効果をもたらすことを目指し開発されました。
世界的に厳格化されるドーピング検査の中で、発売以来20年以上にわたり国内外の数多くのアスリートの好成績を、一度の違反事例もなく、安全に支えてきた実績を有しています。
私たちはこの実績を踏まえ、スズメバチエキスのさらなる活用によって、飲酒後の体調を良好に保つ健康飲料開発の可能性を確信しています。
6. 顕在化するアルコールによる健康被害や経済損失と市場規模
アルコールによる健康被害や経済損失(医療費、死亡費用、有病費用、自動車事故の経済的損失額(物的損失額)等)は約4兆1,500億円(※1)と試算されており、本事業で開発・製造する商品がこの被害や損失軽減を可能にすることができれば、社会的な意義も大きいといえます。
※1「アルコール関連問題の社会的損失の推計」鳥取大学医学部環境予防医学分野 尾崎 米厚による
http://www.kurihama-med.jp/branch/pdf/alyobo_pr_235.pdf
この市場における代表的な商品である、ハウスウェルネスフーズ(株)の「ウコンの力」は11,482百万円(2017年)、ゼリア新薬工業(株)の「ヘパリーゼ」0は12,843百万円(2017年)の売上高となっています(各社決算説明資料より)。
飲酒後に本サプリメントを摂取することにより、飲酒後の体調を良好に保つことが期待でき、過度の飲酒による健康への悪影響や経済損失の軽減にもつながることが期待できます。