アルコール検知器(市販ハンディータイプ)の性能比較調査

2019.10.21

スズメバチ抽出液飲用によるアルコール代謝時間変化の測定に先立ち、市販の呼気アルコール検知器(ハンディータイプ)の性能比較試験を行い、その信頼性を調査しました。

期間令和元年9月2日~10月15日
検査機関弊社委託機関
検査対象者複数名6名に検査を依頼
検査方法飲酒終了30分後に1回目、60分後に2回目。
検査機器webサイト等で一般的に販売されている商品から選定。
価格帯、計測数値を測る方法も2種用意。(半導体センサー、燃料電池センサー)

検査機器

検査機
メーカー/モデル市場価格タイプ測定範囲 (mg/l)
AD社¥1,6600.05~1.0
BT社 / FC型¥54.0000.01~0.25
CF社¥2,0040.02~0.05
DC社 / SC型¥8,5650.01~1.0
ET社 / EA型¥2.9800.05~0.5
FTM社 / AC型¥20,1000.01~0.15

管:検査機本体に繋ぎ計測するタイプ(ストロータイプ)
吹:呼気吸引口に息を吹きかけるタイプ

E:燃料電池センサー式
A、B、C、D、F:半導体センサー式

Cは、商品開封時に動作確認後、2~3回の使用で電源ボタンに不良が発生し、不動となったため、試験対象から除外した。


実測データ(抜粋)

酒量レベル1(ビール500ml+ワイン180ml/純粋アルコール55g程度)
検査機ABCDEF
1回目
A - 1
2回目
A - 2
1回目
B - 1
2回目
B - 2
-1回目
D - 1
2回目
D - 2
1回目
E - 1
2回目
E - 2
1回目
F - 1
2回目
F - 2
平均(mg/l)0.190.250.130.21-0.190.290.170.250.130.15
酒量レベル2(ビール500ml+ワイン360ml/純粋アルコール80g程度)
検査機ABCDEF
1回目
A - 1
2回目
A - 2
1回目
B - 1
2回目
B - 2
-1回目
D - 1
2回目
D - 2
1回目
E - 1
2回目
E - 2
1回目
F - 1
2回目
F - 2
平均(mg/l)0.170.280.160.24-0.220.300.240.330.150.15
酒量レベル3(ビール1,000ml+ワイン360ml/純粋アルコール110g程度)
検査機ABCDEF
1回目
A - 1
2回目
A - 2
1回目
B - 1
2回目
B - 2
-1回目
D - 1
2回目
D - 2
1回目
E - 1
2回目
E - 2
1回目
F - 1
2回目
F - 2
平均(mg/l)0.210.520.180.23-0.260.390.220.360.150.15
酒量レベル4(ビール1,000ml+ワイン720ml/純粋アルコール160g程度)
検査機ABCDEF
1回目
A - 1
2回目
A - 2
1回目
B - 1
2回目
B - 2
-1回目
D - 1
2回目
D - 2
1回目
E - 1
2回目
E - 2
1回目
F - 1
2回目
F - 2
平均(mg/l)0.550.740.240.25-0.530.640.330.420.150.15

平均/検査対象者から検出されたアルコール濃度の平均値

実測データ(全体)

PDF参照


推奨機器

A、E

所見

  1. 半導体センサー式の検査機器は価格帯に幅があり、また測定の中で機器によりバラツキが多く見受けられた。
  2. 機器にもよるが、測定の最低数値と最高数値にも幅があり、中には『道路交通法』で定められる飲酒運転と見なされる数値(0.25)以下の数値しか表示しない機器もあり、全く意味をなさなかった。
  3. 測定方式に半導体と電池式があるが、半導体はコストが低価格で済み、精密高価な機器から安価な機器と幅広く販売されている。今回の同条件の測定では、半導体機器の測定で特に数値に幅があった。

    機器に吹き付けるタイプでは、呼気を感知する部分から風量を一定に吹き付ける事が難しく、2度、3度と繰り返した事もあるが、その度に数値に相違がある事も。

    また、管(ストロータイプ)では、呼気が逃げる事が無い為、半導体式の精度にもよるが、数値にバラツキは少なかった。

    一方、燃料電池式では(1機器だけではあるが)コストは高くなるが、管式でもあり、半導体式と比較しバラツキが少なかった。

    また、複数人の測定も記録できる等、多種機能有り。

  4. 以上の事から、燃料電池式ハンディータイプは、コスト高ではあるが高精度は高であると見受けられる。反面、半導体式測定器はあくまで『目安』と捉えた方が良いだろう。

個別総合評価(1~5)

A:5それぞれの酒量レベルで安定した測定結果を示し、かつ、安価である。
B:4それぞれの酒量レベルで安定した測定結果を示すも、ハンディータイプとしては高価である。
C:1開封後、全く機能せず評価の対象にならない。
D:3おおむね、それぞれの酒量レベルに即した測定結果を示すも、突発的に高い測定値を示す場合がある。
E:5それぞれの酒量レベルで最も安定した測定結果を示し、かつ、安価である。
F:1どの酒量レベルで測定してもほとんど数値が動かず、全く信用できず、しかも高価である。

以上

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